「今日は一日何もすることがない」っていう日(家事を除く)は どうやって過ごしますか?
私の場合...時間が空いた=夫の仕事の手伝い
こんな感じになってしまっています。
細かい下仕事がたくさん!
ハンドバッグを作る作業を手伝います。
ミシンをかける前に、細かい作業がたくさんあるので その一部をご紹介。
今日は裏地を作っていました。
ファスナーが付いているポケットってよく見かけるでしょう?
裏地に、この«窓のように真ん中に穴があいている革»を縫うのですが そのために両面テープでこの場所に貼り付けておきます。
ミシンかけをしたら、そこにファスナーを貼り付けます(裏側にはポケットを貼り付けておきます)
これは、なんでしょう?
中に芯を貼り付けてから、接着剤をつけて革の切れ目を内側に折り曲げてあります。
正解はこの部分!ファスナーの引手になります。
では…これは何でしょう?
これも革の裏側に芯を貼って、接着剤をつけて内側に革の端を折り曲げてから使います。
正解は…ここ
ファスナーの最後の部分に縫い付ける革です。
もう1種類違うタイプのポケット
両端を折り曲げて…
半分に折って、折った部分のヘリに革をつけます。そして、その部分にミシンをかける。
それを大小2種類作って、重ねてポケットにします。
手作業で物を作る仕事
たった一部分を見てもわかるの思うのですが、思った以上に手間がかかります。
実際にミシンをかける仕事以上に、その前にしなければならない下準備が多すぎる。多すぎて全然進まないから《休みだから、ちょっと手伝うか。。。》ってことに。
しかも、最近はポケットが多いものが好まれるようで(私もそうですけど)ポケットを作るだけでも大変な作業量です。
ペットボトルポケット・ファスナー付きポケット・オープンポケットなどなど…いくつも付いていて裏地を作る方が大変なものもあります。(しかも、ポケットに革を巻いたホックをつけたりします)
私がこの仕事を手伝い始めたころ(30年以上前)と比べると、デザインが複雑で裏地も機能的になっているので 作るのにかかる日にちは多くなっています。でも 工賃は同じ。。。
一日に何個できるか?という工賃の設定ではなく、売る人の都合で工賃が決まってしまいます。
このままでは、日本には職人さんがいなくなってしまうのかもしれないな…と思っています。
休みなく、朝から晩まで頑張っても会社員の給与以下だからです。
よくテレビで《伝統的な物を作る人たちも 継承する人がいない》といいますが、生活ができる範囲の収入を保証しなければ、このまま衰退していくんだろうと思います。
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