夫の出身は 千葉の九十九里浜の方です。結婚したばかりの頃は、お正月やお盆に親戚の家を何軒か回ったりしていました。(最近は行ってないな)
お正月には、どこの家でも同じような物が並んでいるのですが【イワシのゴマ漬け】【かいそう】【はばのりのお雑煮】は必ずありました。
どれも 私にとっては馴染みがなかったので、全部《うーん。。。》という食べ物です。
海藻をたくさんもらったので、【かいそう】を作ってみる
【かいそう】というのは、[海藻を寒天で固めた物]です。茶色のゼリーに茶色の海藻が入っていて、四角に切ってある …茶色ばかりの食べ物です(食べる時にはおかかとか はばのりとかを上にパラパラかけて、そこにお醤油を少し)
田舎の人たちが、【かいそう】って言ってたのは覚えていたのですが、今回調べてみたら千葉の郷土料理【かいそう】と書いてありました(本当にそんな名前だったの。そのまますぎる。身内で呼んでる通称名かと思った)(「海藻でかいそうを作る」とか言うってこと?)
農林水産省の郷土料理の紹介のホームページを見てみると、似たような物が茨城県では【海藻よせ】千葉県では【かいそう】として載っていました。(海藻寄せの方が真っ当な名前の付け方だと思いません?)
海藻をもらってきた夫
近所の釣り好きの人が銚子の方で海藻を採ってきたそうです。地元のおばさま達が 岩場で採っていたので、一緒に採って食べ方も教えてもらったとか。
この海藻は、コトジツノマタというらしい。私は初めて聞きました。(たぶん。。。)
今回 もらった物は、カラカラに乾燥させてありました。
夫は「子どもの頃に食べていたから懐かしい。暇だから作ってみる!」と張り切って叔母に電話して作り方を伝授してもらいました。
「海藻だけでも 煮詰めると固まるけれど、粉寒天を少し入れると簡単にキレイに固まるよ。」とアドバイスを受けたようで、粉寒天を入れることにしました。
まずは水に浸して戻す。
ニンジンやゴボウを入れる家庭もあると聞いて、千切りのニンジンも入れました。
「水をヒタヒタに入れて、よーく煮てドロッっとしたら 型に入れて冷ます」「味付けは、塩と醤油を少しずつ」という指示とおりに作ったつもりでしたが。。。
冷やして固まったはずの【かいそう】はイマイチ固まっていなかった(笑)
「《よーく煮込む》と言われただけだから煮込み方が足りないんじゃないの?と言ったら
「だって《よく煮込む》としか言わないんだもん」と夫。(具体的に聞きなさい)
確か10分くらい煮たところで「もう良いかー」って火から下ろしていたと思う。
「例えばさ、こっちから《20〜30分くらいなの?》とか《タケノコの下茹でくらいの時間がかかるの?》とか《固さはカレーライスよりもドロドロなの?》とか具体的に聞いてあげないと…上手に説明できないんじゃないの?」(しっかり者とは言っても、80代後半の伯母ですよ)
そして…もう一度電話して確認(笑)
もう一度固まらなかったことを伝えて細かく聞いてみると。。。
「まったく煮込みが足りてない。この失敗作をもう一度なべに入れて煮込み直しをしてごらん!」といわれたそうです。
もう一度、良く煮て。。。リベンジした【かいそう】がこちら
今度は、ちゃんと固まりました。味もむかし田舎で食べたのと同じような感じになりました。
本当に素朴な海藻の味がします。メタボな夫にはぴったりの食べ物かも。まだまだたくさんあるから、また挑戦だ。
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