「命名書を刺繍で作れる?」
次男からそんなLINEが届いたのは、出産予定日の1ヶ月くらい前でした。
長男の子どもは3人とも男の子なので、初の女の子です。
送られてきたのは、オーダーメイドの刺繍命名書の写真。
「こんなの作れたりする?
でも、これはどう見てもミシン刺繍だよね。やっぱり機会じゃないときついよねー
名前に“莉”の字を使いたいから、ジャスミンの花にしたいんだけど、無いんだよね」
なるほど。
ジャスミンは“茉莉花”って書くものね。
刺繍といえば、亡くなった叔母がとても上手でした。
素敵な作品をたくさん作っていたのですが、叔母が亡くなったあと、いとこが「使えそうなら使って」と刺繍糸を送ってくれたことがありました。
コロナ禍の頃、その糸を使って少し刺繍を楽しんでいた私。
とはいえ、全部自己流。小さなものばかりで、大作なんて作ったことはありません。
だから、
「やってみるけど、上手にできるか心配。。。」
もし 上手にできなかった時のために、娘には紙のお花で作る命名書をお願いしておきました。
(娘はペーパーフラワーでカードやフレームを作るのが上手です)
まずはデザイン。ジャスミンの花を使った図案は 次男がAIで作ってくれました。
今どきだわ。


その図案を見ながら、まずはジャスミンの花から試し刺し。
……あら、かわいい。
花を半分作ったところで、心配になって漢字の部分も作ってみる。。。花よりも漢字が難しい。
少し針目が乱れるだけで、ガタガタがすごく目立つ。


そんなふうに試行錯誤していた頃、
「漢字、変更するかも」
と次男からLINE。
実は、ちょうど良いタイミングでした。
まだ全体の4分の1くらいしか進んでいなかったし、少しずつ感覚もつかめてきたところ。
ここまでは、練習ということにしよう。
そして、“莉”から“梨”へ変更。
そこで私は気がつきました。
……ってことは、ジャスミンじゃなくて良くない?
聞いてみると、
「そうだね。梨の花にしよう」
と、またAIで作った新しいイメージ図が送られてきました。
AIって、本当に何でもできちゃうのね。
そこからは、梨の花バージョンで再スタート。どちらも白い花だけど、梨の花の方が ちょっとふっくらと丸い花びらです。
コツコツ。

コツコツ。
平日は夜に1時間くらい。
土日も、まとまった時間はなかなか取れません。
少しずつ、少しずつ進めていました。

しかも予定日より10日ほど早く生まれてきたので、
「早く仕上げなきゃ!」
と、ちょっと焦りながら。
そして――
完成しました!
針目は揃っていないし、近くで見ると「うーん…」なところもたくさんあります。
でも、私にしては上出来。
娘が作った紙のお花の命名書の方が、たぶんずっと華やかで立派だけれど、
これはこれで大満足です。
「おばあちゃんが作ってくれたんだよ」
なんて、いつか言ってもらえたら嬉しいなぁ。

そして、娘が作った命名書も一足早く完成しました。

すごくない?
私のは、出づくり感が満載!
こっちのは「プロですか?」って感じ。
これはこれ、あれはあれ。
みんな違ってみんな良い。
